きつね日本酒メディアを一緒に育てませんか?監修者募集中。

唎酒師・国際唎酒師・酒匠はどれを取るべき?難易度・費用・申し込み方法を徹底比較

※各資格の講習および試験にはアルコール類の試飲(テイスティング)が含まれるため、ご受講・ご受験は20歳以上の方に限られます。

「唎酒師・国際唎酒師・酒匠は何が違うのか」

「自分にはどの資格が向いているのか」

と迷う人は少なくありません。

日本酒資格に興味を持っても、難易度や費用、受験条件が異なるため、どの資格から取得すべきか判断しにくい状況があります。

松田編集長

実際に、唎酒師・国際唎酒師・酒匠はいずれも『日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)』が認定する資格です。

しかし、学べる内容や求められる知識レベル、活用できる場面には明確な違いがあります。

資格ごとの強みや学べる領域が異なるため、自分の目的(趣味、仕事、グローバル活躍など)に合わせて選ぶのがスムーズです。

資格名おすすめの人学べる内容
唎酒師日本酒の基礎知識を身につけたい方、飲食店や酒販店で接客・販売に活かしたい方日本酒の基礎知識、提供方法、ペアリング、接客・提案スキルなどを総合的に学べる
国際唎酒師海外向けの飲食店勤務者、輸出業務に携わる方、多言語で日本酒を提案したい方日本酒の知識に加え、英語・中国語などを用いた国際的な提案力やコミュニケーション能力を習得できる
酒匠テイスティング能力を高めたい方、日本酒・焼酎の違いを深く理解したい方官能評価(テイスティング)の理論と実践を通じて、香りや味わいを分析・表現する高度なスキルを学べる

まずは資格ごとの特徴を理解し、自分の目的に合った資格を選ぶことが重要です。

この記事では、SSIの概要をはじめ、唎酒師・国際唎酒師・酒匠の違い、難易度、受講費用、申し込み方法を比較しながら詳しく解説しました。

▼本記事の要約
  • SSI認定の日本酒資格は「唎酒師・国際唎酒師・酒匠」の3種類で、それぞれ目的や専門性が異なる。唎酒師は基礎知識と接客、国際唎酒師は外国語での提案力、酒匠はテイスティング能力の習得に特化している。
  • 初心者におすすめなのは唎酒師。日本酒の基礎知識から提供方法まで幅広く学べ、難易度も比較的低め。費用は認定諸費用を含めて総額約12万〜16万円が目安。
  • 海外やインバウンド分野で活躍したい人は国際唎酒師向き。英語や中国語などで日本酒を説明する力が求められ、日本酒知識に加えて語学力も必要。SSI認定会員は受講費用が大幅に割引される。
  • 専門性を極めたい人には酒匠がおすすめ。唎酒師または焼酎唎酒師取得者が対象で、香りや味わいを分析する高度な官能評価能力を学ぶ。難易度は3資格の中で最も高い。
  • 資格選びは目的に合わせることが重要。基礎学習なら唎酒師、グローバルな活動なら国際唎酒師、テイスティングや商品評価のプロを目指すなら酒匠が適している。

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)とは?

SSI(Sake Service Institute)は、日本酒や焼酎に関する知識とサービス技術の普及を目的として活動している団体です。日本酒の魅力を正しく伝えられる人材の育成に力を入れており、飲食業界や酒類業界を中心に高い知名度があります。

唎酒師、国際唎酒師、酒匠などの資格制度を運営しており、日本酒の専門資格として広く認知されています。資格取得後も継続的に学べるセミナーや勉強会が開催されているため、知識を深めたい人にも適した環境が整っています。

唎酒師・国際唎酒師・酒匠の違い

3つの資格は同じSSI認定資格ですが、目的や専門性が異なります。

まずは全体像を比較しながら違いを確認しましょう。

項目唎酒師(ききさけし)国際唎酒師酒匠(さかしょう)
主な目的日本酒の基礎知識と「おもてなし」の提供・提案外国語(英語・中国語等)での日本酒のセールス・プロモーション香りと味わいのテイスティング(官能評価)のスペシャリスト
対象言語日本語英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語等日本語
難易度★☆☆(初心者〜中級者向け)★★☆(語学力と日本酒知識の両方が必要)★★★(SSI資格の中で最高峰の難易度)
受験資格20歳以上20歳以上20歳以上 + 唎酒師または焼酎唎酒師の有資格者
おすすめな人飲食・酒販店で働く方、日本酒の基礎を学びたい愛好家海外在住の方、インバウンド対応の飲食店、貿易・輸出業唎酒師の上位を目指す方、商品の開発・評価に携わるプロ

唎酒師とは

唎酒師は、日本酒の基礎知識はもちろん、「目の前のお客様が求めている日本酒は何か」を見極め、最適な状態で提供するための「おもてなしのプロ」です。

費用

もっとも人気のある1日通学コースやオンデマンド受講コースの場合、受講受験料は59,400円(税込)です。

合格後には認定料・入会金・年会費を含む認定諸費用60,500円(税込)が必要となるため、合計で約12万円かかります。

eラーニングコースや通信コースを選ぶ場合は、総額13万〜16万円程度が目安です。(参考:1日通学コース | 日本酒のソムリエ唎酒師

難易度

難易度:★☆☆(合格率は公式に発表されていませんが、講習内容をしっかり理解すれば初心者でも取得を目指しやすい難易度とされています。)

基礎的なカリキュラムをしっかり学習すれば、日本酒初心者からでも十分に合格を狙える難易度です。再試験の制度も用意されているため、比較的挑戦しやすい資格といえます。

申し込み方法

  1. SSI公式サイトの専用フォーム、またはパンフレット(郵送)から希望の受講コースを選んで申し込みます。
  2. 受講費用の決済完了後、教材一式が届きます。
  3. 講習(またはeラーニング・通信)を経て、試験に臨みます。

国際唎酒師とは

国際唎酒師は、日本の食文化である日本酒を「外国語を用いて世界に発信・提案できるプロ」です。試験は日本語ではなく、選択した外国語(英語・中国語など)で行われます。

費用

国際唎酒師の費用は、SSI認定会員か一般受験者かによって大きく異なります。

2026年1月の価格改定後、一般受験者の場合は受験コースが58,300円(税込)、通信コースが96,800円(税込)です。

一方、唎酒師などのSSI認定資格を保有している認定会員は、受験コース16,500円(税込)、通信コース36,300円(税込)の特別価格で受講できます。

国際唎酒師は、英語または中国語で日本酒の知識や魅力を伝えるスキルを学ぶ資格です。

特にインバウンド需要の拡大に伴い、飲食店スタッフや酒販店勤務者、日本酒ライターなどから注目を集めています。

なお、認定会員向け価格には学習用テキストが含まれていないため、必要に応じて公式教材を別途購入する必要があります。(参考:【1月1日】より、国際唎酒師(Ver.English/Ver.Chinese)の価格が改定 | 日本酒サービス研究会

難易度

難易度:★★☆(中級〜上級)

日本酒の知識自体は「唎酒師」と同等ですが、それを「外国語で理解し、表現する語学力」が求められるため、語学の壁により難易度が上がります。

申し込み方法

  1. SSI(または海外支部・提携団体)の公式サイトより、受験を希望する「言語」と「コース」を選択して申し込みます。
  2. オンライン受講(eラーニング)やテキスト配布がスタートします。
  3. 指定の試験日(またはCBT試験など)に選択言語で受験します。

酒匠とは

酒匠は、日本酒・焼酎の「香り」と「味わい」を極限まで分析する「テイスティングの最高峰資格」です。優れた官能評価技能(センサー能力)を養うため、より専門的なトレーニングを積みます。

費用

酒匠は唎酒師の上位資格に位置付けられており、2日間の集中講座と試験を含む受講受験料が114,400円(税込)です。

さらに合格後には認定料25,300円(税込)が必要となるため、総額は約14万円です。

なお、酒匠を受験するには事前に唎酒師または焼酎唎酒師(※受講コースにより条件が異なる場合があります)の取得が必要です。

最新の受験資格は必ず公式の募集要項をご確認ください。(参考:2日間の会場受講 | 酒匠

難易度

難易度:★★★(高難易度)

受験資格として「唎酒師」または「焼酎唎酒師」をすでに取得している必要があります。

試験では極めて微細な香りの違いや、劣化・オフフレーバー(異臭)を嗅ぎ分ける能力が試されるため、事前の徹底した訓練が必要です。

申し込み方法

  1. SSI公式サイトの「酒匠 認定講座」のページから申し込みます(※申し込み時に唎酒師等の認定番号が必要です)。
  2. 指定日時に開催される集中講習(対面でのテイスティングトレーニング等)に出席します。
  3. 全カリキュラム修了後、認定試験に臨みます。

唎酒師・国際唎酒師・酒匠|どの資格がおすすめ?

日本酒初心者なら唎酒師

日本酒の基礎から体系的に学びたい初心者の方は、まず唎酒師を検討するのがスムーズです。教材や過去の受講実績が充実しており、学習のロードマップが描きやすい点が特徴です。

そ~ on X: “今年4月から勉強していた唎酒師の 認定書が届きました📦 会社の制度を利用して、 eラーニングコースで勉強したので、 試験はありませんでしたが、 全ての課題をクリアして合格です✨ 今週末、別の試験が終わったら、 日本酒🍶解禁になるので、呑むぜー🥰 https://t.co/ibDdQy3fN7” / X 

海外で活躍したいなら国際唎酒師

「将来的に海外で日本酒を広めるビジネスをしたい」「インバウンドのお客様が多いお店で英語・中国語を使ってスマートに接客したい」という明確なグローバル志向があるなら、国際唎酒師が、インバウンド対応における心強いアピールポイントになるでしょう。

Sherry D垢 on X: “去年の国からの10万は、年パスに使おう!と思っていたのに、結局まだ年パは復活せず… そして、年パの代わりに国際唎酒師の資格の受講費用になりました🙆‍♀️ 合格いぇい🎉 https://t.co/Po42bglbbC” / X 

専門性を高めたいなら酒匠

すでに唎酒師の資格を持っており、「さらにテイスティング能力を極めたい」「ブレンドや商品開発、専門的なコラム執筆など、表現者・造り手に近い目線を持ちたい」というプロフェッショナル志向の方には、最高峰である酒匠への挑戦をおすすめします。

唎酒師るな🍶|SAKE on X: “日本で563人目!! 合格率7%の酒匠の資格、やっと取れました~🍶 テイスティングのプロとして、今後も有益な情報届けられるように頑張ります💪🔥 ちなみに今日も今日とて日本酒検証で16商品試飲中💭 十四代…而今…新政…全部飲んでます笑 https://t.co/0WoYTXeIYO” / X 

まとめ:唎酒師・国際唎酒師・酒匠はどれを取るべき?難易度・費用・申し込み方法を徹底比較

SSIが認定する3つの資格は、どれも日本酒業界で高い信頼を得ている資格ですが、そのベクトルは三者三様です。

  • 唎酒師:基礎からおもてなしまでを総合的に学ぶ(まずはここから!)
  • 国際唎酒師:語学力を掛け合わせて世界へ発信する(グローバル・インバウンド向け)
  • 酒匠:鋭敏な味覚と嗅覚で個性を徹底分析する(最高峰の専門性)
松田編集長

現在の自分のレベルや、資格を取得した後に「誰に、どのように日本酒の魅力を伝えたいか」という目的をイメージして、最適な一歩を踏み出してみてください。

各資格の詳細は、SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)の公式サイトで最新の開講スケジュールを確認できます。

松田理沙

きつね日本酒メディア編集部編集長。美味しいものと毎日の晩酌が生きがいの30代独身女。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。