① 歴史・背景|1883年創業の寒菊銘醸が手がける日本酒
「寒菊 剣愛山50 -Chronicle- 純米大吟醸 無濾過一度火入原酒 2023」は、千葉県山武市に蔵を構える寒菊銘醸が手がける日本酒です。
寒菊銘醸の創業は1883年(明治16年)。創業者の佐瀬源作が、地域の伏流水と豊富な米を生かし、すっきりとした辛口の日本酒を造り始めたことが原点です。
現在は、飲む人の心を満たす酒造りを理念に掲げ、伝統的な醸造技術を大切にしながら、新たな日本酒の魅力を追求しています。
なかでも「剣愛山50 -Chronicle-」は、徳島県産の酒米「剣愛山」を使用した純米大吟醸です。
剣愛山は、2019年から徳島県美馬市・阿波市の生産者によって栽培が始まった酒米で、兵庫県以外での愛山栽培に挑戦した取り組みから生まれました。
寒菊銘醸は、この酒米が持つ個性を生かしながら、豊かな香りとシャープな飲み口を両立する酒造りを目指しています。
② ブランド・思想|剣愛山の歩みを記録する「Chronicle」
「Chronicle(クロニクル)」には、剣愛山という酒米の歩みを記録していくという意味が込められています。
徳島県の生産者、酒蔵、流通に携わる人々、そして飲み手がつながり、毎年の軌跡を積み重ねていくことがブランドのコンセプトです。
ラベルには徳島県を象徴する藍色を採用。幾何学模様の背景には、酒米の栽培地に近い剣山が描かれています。
また、本商品は寒菊銘醸の限定酒「Occasional」シリーズの一つです。特別な瞬間を彩ることをテーマに、年に一度の限定醸造として展開されています。
2023年版では、徳島県産剣愛山を100%使用し、精米歩合50%まで磨き上げています。
さらに、無濾過一度火入原酒という製法を採用。蔵元は、愛山らしい豊かな香りやふくらみを生かしながら、透明感とシャープさを備えた味わいを目指したと説明しています。
③ 酒質・味わい|果実のような甘みとすっきりしたキレ
「寒菊 剣愛山50 -Chronicle- 2023」は、華やかな香りと豊かな甘み、後味のキレが特徴の純米大吟醸です。
2023年版の飲用レビューでは、リンゴやパイナップル、マスカットを思わせる果実系の香りが報告されています。
口に含むと、ふくよかな甘みと旨みが広がり、酸味が味わいにメリハリを与えます。
一方、後半にはほろ苦さやドライな印象もあり、甘みだけで終わらない複雑さが感じられるようです。
日本酒度は−6、酸度は1.5、アルコール度数は15%。日本酒度は甘口寄りの数値ですが、酸味や苦味とのバランスによって、すっきりとした後味を楽しめる設計です。
また、一度火入れでありながら、フレッシュさや軽いガス感を評価する声も見られます。
甘みとコクを備えつつ、シャープな飲み口も楽しめる点が、この日本酒ならではの個性といえるでしょう。
④ 評価・支持される理由|華やかな日本酒を好む人におすすめ
「剣愛山50 -Chronicle- 2023」は、果実を思わせる香りや甘み、酸味とのバランスを評価する飲み手がいる一方、酸味や苦味が強く感じられるという意見もあります。
そのため、誰にでも飲みやすいというよりも、華やかな香りに加えて、酸味やほろ苦さによる味わいの変化を楽しみたい人に向いている日本酒です。
特に、フルーティーな純米大吟醸が好きな人や、愛山を使用した日本酒を飲み比べたい人には、興味深い一本でしょう。
料理との組み合わせでは、生ハムやプロシュートとフルーツ、鶏レバーのパテなどが販売店から提案されています。
また、焼きおにぎりや、醤油を控えた焼き魚といった和食も候補です。甘みと旨みを備えた酒質を生かしながら、料理との調和を楽しめます。
飲み方は、軽く冷やしてワイングラスのような形状のグラスに注ぐスタイルがおすすめされています。香りを感じながら、ゆっくり味わいたい日本酒です。
⑤ 総括|華やかさとシャープさを両立した限定純米大吟醸
「寒菊 剣愛山50 -Chronicle- 2023」は、徳島県産の希少な酒米「剣愛山」を使用し、華やかな香りと豊かな甘み、すっきりしたキレを追求した純米大吟醸です。
酒米の生産者と酒蔵の取り組みを背景に持ち、果実感だけでなく酸味やほろ苦さも楽しめる一本。フルーティーな日本酒が好きな人はもちろん、酒米による味わいの違いを知りたい人にも注目してほしい銘柄です。
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