南部美人は岩手県二戸市の蔵元で、地方の酒蔵でありながら海外認証や国際市場も視野に入れた展開で知られます。この「心白 山田錦」は、蔵元の純米大吟醸ビューティーシリーズに属し、米違いによる酒質の差を楽しむ設計の一環として位置づけられています。
さらにこの銘柄はコーシャ認定も取得しており、伝統的な日本酒造りを土台にしつつ、世界基準の安全性や国際的な受容まで意識した酒であることがわかります。
シリーズ全体は、使用する酒米だけを変え、精米歩合や酵母、麹、仕込水などを揃えることで、米そのものの違いを明確に味わわせる思想で組まれています。山田錦という“酒米の王様”を用いたこの一本は、南部美人の中でも王道性と完成度を担う存在です。
「山田錦特有の華やかな吟醸香」と「柔らかな旨味」があり、非常にバランスよくまとまった純米大吟醸とされています。原料米は山田錦、精米歩合50%、酵母は1801、日本酒度は±0、酸度は1.6、アルコール度数は16〜17度です。
味わいを整理すると、香りはきれいで上品、口当たりはなめらかで、甘みと旨味が前に出すぎず、後味は重くならないタイプです。派手に押す酒ではなく、純米大吟醸らしい透明感とやわらかさで魅せる酒質です。
国際的な評価も高く、KURA MASTER 2019・2022の純米大吟醸部門でプラチナ賞、全米日本酒歓評会2023で銀賞、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024で金賞を受けています。
向いているのは、上品な吟醸香を楽しみたい人、軽すぎず重すぎない純米大吟醸を探している人です。冷やして、白身魚、淡い塩味の和食、前菜系と合わせやすい酒です。

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